短所を改善していることをアピールすべきです
人材派遣の面接で面接官に短所について聞かれた場合の答え方として、ついつい自分の短所を隠そうとしてしまうものです。短所はできるだけ出さないほうがよいものですが、必ずしも短所を出すのは悪いことなのかといえばそうではありません。
人材派遣の面接では短所の答え方によっては、自分のアピールポイントの一つとして利用することができます。
人と付き合うのが苦手だとしても、人付き合いが苦手だと言えばコミュニケーション能力が不足していると思われるものですが、一人の人とじっくり時間をかけて付き合っていく方が好きだ、などの答え方であればまったく悪い印象を与えることはありません。
むしろ人間関係を構築する上で、前向きに考えることができている人だと思われます。マイナス面も伝え方ひとつでまったく違う印象の与え方ができるのです。
そもそも短所をどう受け止めているかを見られています
面接官が短所を聞く理由というのは何なのか、を考えたことがあるでしょうか。短所を聞いたところで面接官にとって何もプラスにならないだろう、と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。
著しく人としての道を踏み外しているような人なのかどうか、を判断することには繋がりますが、短所よりも実は長所の方が企業にとっては知りたい部分になります。正確には、短所を知りたいというよりも、その短所をどのように受け止めている人なのかということを判断しているのです。
誰にでも悪い部分やマイナスな部分は絶対にあるものです。完璧な人間なんてどこを探しても絶対にいません。
自分のマイナスな部分をどれだけ受け入れることができているのか、ということこそが実は、その人の価値を見出す上での重要な参考材料となるのです。そのことを熟知している面接官にとっては、短所を質問してどのように返答してくるのかを確認するのは、面接において欠かすことができないことなのです。
面接の時に短所を回答するなら、客観的なものを選びます
弱みや短所は、客観性があるものをできるだけ答えるようにしてください。
そうすることによって説得力がより高くなりますし、客観性があるエピソードをしっかりと踏まえた上でアピールすることによって、人の意見に対して素直に、そしてしっかりと耳を傾けられる人であり、自分のことを十分に理解できている人であるという印象を与えることができます。
主観的な内容というのは、面接官に対してマイナスな面をアピールするという点では適していません。
またこのような短所を相手に伝えるときに、つい嘘をついてしまう人もいます。嘘をついてしまうという気持ちもわかりますが、そのような嘘は意外とバレているものです。
数多くの面接を行ってきた面接官にとって、相手が嘘をついているのかそれとも本音で話しているのか、というのは簡単に判断することができるものです。
そのためその場しのぎの簡単な嘘をついてしまうと、嘘つきであると思われてしまいますし、もちろん面接にも通過できないでしょう。
仕事に関係のないことを言っても意味がありません
自分の短所を伝えるときには、できるだけ仕事に関係ないことを言わないようにしましょう。
たとえば女性関係で浮気をしてしまったことがある、逆に浮気をされてしまったことがある、というようなことは、仕事にはまったく関係のないことです。自分が浮気されたことや浮気をしてしまったことなどプライベートにおけるつらい思い出などを語ったとしても、何の意味もありません。
また金遣いが荒いことを言う必要もありませんし、体型が太っているなどの肉体的な短所をあげるのも、あまりおすすめできません。先ほども申し上げたように、面接官は短所をどのように乗り越えようとしているのかということに、重きを置いています。
太っているのであれば痩せなさい、そう思うのが普通です。ましてや太っていることを短所であると自分で理解していながら、ダイエットしようとしないのであれば、それは単なる自己管理のできない人間です。
海外では太っている人は仕事で雇わない、という企業もあるくらいです。体の管理ができない人間に、よい仕事ができるわけがないと思われてしまうかもしれません。
(まとめ)人材派遣の面接で短所を聞かれた時の答え方は?
1.短所を改善していることをアピールすべきです
自分にとって隠したい部分であっても、伝え方を少し工夫するだけでも相手に与える印象は違ってきます。
マイナスなイメージを与えやすいことも言い方1つでカバーすることもできるのです。
2.そもそも短所をどう受け止めているかを見られています
面接で短所を聞かれる理由は、短所をどのように受け止めているのかを判断するためです。
短所をただ隠すのではなく、どのように克服しようとしているのかを伝えることがとても重要になります。
3.面接の時に短所を回答するなら、客観的なものを選びます
どれだけ言いにくいことでも、どれだけ隠したいことでも、面接で嘘をついたところですぐにバレてしまいます。
嘘をつくのではなく、ありのままを伝えると同時に、客観性のある返答をするようにしましょう。
4.仕事に関係のないことを言っても意味がありません
自分の短所を伝える場合には、あくまでも仕事に関係のある内容だけ伝えるようにしましょう。
金銭感覚や体型など必要ないことばかりを話していると、質問の意味もわからない自己管理のできないダメな人だと思われるかもしれません。
著者情報
プロフィール:佐藤 義弘 転職者の悩みに答える情報を発信している人事コンサルタント。様々な企業の人事の悩みに答えている。 |